皆様こんにちは。
イスカンダルはエコ社会のモデルとしての意味合いもあり、これはイスカンダル計画の中にもブループリント(青写真)として示されていることをご存知でしょうか。
この件で、数日前新しい決定が発表されました。
日本とマレーシアの学術研究機関が共同で推進するイスカンダル開発地域での低炭素化モデル事業の実施計画を正式に承認しました。
この計画は、2025年の二酸化炭素排出量を現状が続いた場合と比べて4割削減することを目指します。
今回の承認を経て、行政側が具体的に計画実現に向け動き出すことになります。
国立環境研究所や京都大学の発表によると、今回承認されたのは「マレーシア・イスカンダル開発地域における2025年に向けた低炭素社会ブループリント(青写真)」。
3月20日にマレーシア政府外局でイスカンダル開発地域の開発を主導するイスカンダル地域開発庁(IRDA)認可・導入委員会が正式に承認したとのことです。
<参考URL>
■京都大学 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2013_1/140320_1.htm
■国立環境研究所 https://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20140331/20140331.html
青写真は現地の研究機関であるマレーシア工科大学、行政機関のIRDA、日本の研究機関である京都大学、岡山大学、国立環境研究所が
プロジェクトチームを結成し、科学技術振興機構と国際協力機構による地球規模課題対応国際科学技術協力の支援で、
2011年から策定にあたっていたものです。
この青写真は12件の施策からなり、300件以上のプロジェクトが計画されていて、具体的な中身としては、
環境に配慮した交通システムの整備や学校施設でのエコライフ実践、環境技術に関するポータルサイトの開設、都市部の公園への植樹などが挙げられていて、
今回の承認によって、IRDA及びジョホール州政府がこのブループリントの実現に向けて動いていく形となります。
マレーシア政府も2020年までに2005年比で温室効果ガス排出量を40%削減する目標を挙げています。
昨年11月にはナジブ首相が青写真の本格実施を発表していましたが、この際に首相は「マレーシアの取り組みに合致する内容」と説明した上で、
「イスカンダル低炭素社会への青写真が、マレーシアへの投資家の関心をさらに促す」と語っていました。
今後のプロジェクトの動きとしては、今回策定した青写真を他の地域でも適用していくため、さらにデータの収集を進めていくことになるそうです。
併せて両国の研究者が、マレーシアだけでなく、東南アジアやほかの途上国や新興国へも応用を目指していくとのことでした。
京都議定書の採択された母国日本が、マレーシアのこういった計画について参画していることを嬉しく思います。
ナジブ首相が語った様に、エコ社会・低炭素社会の実現がさらに投資家を呼び込むことになれば、今まで両立のし辛かった環境保全と経済成長をWin&Winで実現できるということになると考えます。
自分の投資が自分だけでなく他の人も幸せにするとなれば、確かにより一層の投資が見込めるのではないでしょうか。
では、次回もお楽しみに!
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